『京都西陣なごみ植物店』
新幹線の中で,仲町六絵さんの 『京都西陣なごみ植物店』(PHP文芸文庫,2017年04月28日発行)を読みました.
西陣にあるなごみ植物店の店員にして店長の妹であるの和久井実菜さんは,「植物の探偵」です.植物に関する謎を解いていきます.探偵料は,なごみ植物店で買い物をすること.
京都府立植物園広報課の新人神苗健さんは,探偵助手見習です.
第1話 逆さまのチューリップ
第2話 信長公のスイーツ
第3話 さそり座の星
第4話 紫式部の白いバラ
第5話 蛍の集まる草
第6話 桜に秘める
の6話です.
逆さまのチューリップを見たという子どもの心を傷付けないために,探偵はどう言ったと思いますか.
織田信長ゆかりのスイーツを調べに,探偵はどこに行くのでしょうか.
赤い花だったのに「白い花見てあなたを想う」と詠んだ心は.
源氏物語のバラを調べていると,危険な人物が出現しますが,それはなぜ.
老人が孫に出した謎かけの意味は.
茜色に染めた大原の桜に秘めた思いは何だったのでしょうか.
仲町さんは,本作で,あやかし,ダークな世界から一変し,新境地を開拓したようです.
イヤミスの真逆で,なごみます.スキミスです.(好きなミステリーの略です.)
続編も期待します.
谷直樹
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