最高裁判所裁判官の国民審査の結果

総務省によれば,最高裁判所裁判官の国民審査の結果(罷免を求める票数とその率)は,次のとおりです.(多い順に並べ替えました.)
小池 裕氏 (1小) 4,688,017 8.56%
木澤克之氏 (1小) 4,395,199 8.02%
菅野博之氏 (2小) 4,394,903 8.02%
大谷直人氏 (1小) 4,358,118 7.96%
山口 厚氏 (1小) 4,348,553 7.94%
戸倉三郎氏 (3小) 4,303,842 7.86%
林 景一氏 (3小) 4,089,702 7.47%
罷免を求める票数が,今回,名簿トップが最も多く,名簿ラストが最も少ない結果になっていますが,2~6位は名簿順ではありませんし,前の審査のときは最多数者が名簿トップではありませんでしたので,名簿順のためとは考えにくいと思います。判決が多いと判断材料が増えることから着任順が影響した可能性はあると言えるかもしれません.
森本学園関係の証拠保全を認めなかった第1小法廷の裁判官について,罷免を求める票数が多かったのは分かる気がします.とくに小池裕裁判官は,裁判長でした.
木澤克之裁判官は,加計学園監事の経歴も影響したのではないでしょうか.
第2小法廷は,逆転無罪判決を書いています.菅野博之裁判官の票数が多いのは,納得できません.(高校の同期生だから言うのではありません.)
選任経過は影響しなかったようです.私は山口厚裁判官に期待しています.
林景一裁判官が罷免を求める票数が少なかったのは,投票価値の平等を重視する良い少数意見を書いているためではないか,と思います.
谷直樹
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