小牧市の病院,胸部CT検査で肺がんも疑われたが告知せず,呼吸器内科への紹介を失念
「小牧市民病院は24日、心臓病で救急搬送された春日井市の80代男性がCT(コンピューター断層撮影)検査で肺がんも疑われたのに、心臓の治療だけで退院させ、肺がん治療の開始を遅らせたと発表した。市は、男性に賠償金300万円を支払う議案を12月の定例市議会に提出する。
病院によると、男性は3月1日に搬送され、胸部CT検査で心筋梗塞(こうそく)と診断された。左肺に白い影があり肺がんも疑われたが、循環器内科の男性医師は心臓治療を優先した。患者は肺がんの説明を受けないまま18日に退院した。
その後、近くの医院で撮影したX線写真で肺がんの疑いを指摘され、小牧市民病院を再受診したところ腫瘍が見つかり5月23日から治療を開始した。現在、ステージ4で別の病院に入院中という。
当初のCT検査について、循環器内科の医師は「心筋梗塞の治療を優先し、退院時も呼吸器内科への紹介を忘れてしまった」と話しているという。
院長は「心からおわびする。安心して治療を受けられるよう再発防止に努める」とコメントした。【花井武人】」
報道の件は,私が担当したものではありません.
X線写真で肺がんの早期発見は無理ですが,胸部CT検査では肺がんではないものも拾い上げてしまいますが,肺がんの早期発見が可能です.
左肺に白い影があり肺がんが疑われた以上,,患者に伝え,呼吸器内科を紹介する義務があると思います
医師は,自分の専門の疾患の診断,治療のみならず,自分専門外の疾患が疑われる場合,その専門医師の診療につなげることも大事な仕事です.
谷直樹
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