謹賀新年~皆様の御健康と御多幸をお祈り申し上げます
謹賀新年
謹んで新春のお慶びを申し上げます.
2017年は,改正個人情報保護法施行,改正医療法施行,臨床研究法公布などの進展がありました.医療基本法制定に向けての動きもみられました.
医療事故調査制度は報告数が少ない等の問題がありますが,医療事故調査・支援センター専門分析部会は,院内調査結果報告書を整理・分析した「中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析―第1報―」,「急性肺血栓塞栓症に係る死亡事例の分析」を公表しました.
重大事故の報告も相次ぎ,私は,(1)無痛分娩事故,(2)産科事故,(3)手術ミス,(4)がんの見逃し等の医療過誤に基づく損害賠償事件の依頼を受けました
とくに無痛分娩事故については,現状を改善する必要を痛感しております.きちんとした再発防止の仕組みを作るために力を尽くしたいと思います.
依頼を受けた医療事件のうち,8件が2017年に解決しました.内訳は,判決1件,裁判上の和解3件,示談3件,医療ADR1件です.
現在,札幌地裁,千葉地裁、東京地裁、京都地裁、大津地裁、大阪高裁,福岡地裁の7の裁判所で、産科(3件)、看護(2件)、脳外科(2件)、外科(1件)、消化器(1件)、がん(1件),歯科(1件)、その他(1件)計12件の医療訴訟事件を担当しています.さらにこれから提訴する事件(複数)の準備もすすめています.2018年にはこれらの事件の適正な解決を実現したいと思います.
「週刊日本医事新報」に,『高齢者の意思確認ができない場合のワクチン定期接種について考えられる問題点は?』,『医師立ち会いなし出産した未成年・未婚女性の出生証明はどのように記載すべきか?』,『地方公務員医師の有給での兼業は可能か?』を執筆しました.
「ドクターズマガジン」に,『シーネを固定する包帯によるコンパートメント症候群』を執筆しました.
『看護業務をむぐる法律相談』(新日本法規出版)を加筆改訂しました.
国際医療福祉大学で「医療の質とリスクマネジメント~弁護士の立場から~」を講義し,町田市民病院で「患者家族とのコミュニケーションとリスク管理」を講演しました.
私的なことで恐縮ですが,89歳の母が約30年ぶりに書道教室に通い始めました.いくつになっても学ぶ姿勢は大切と思いました.
末筆ながら,皆様の御健康と御多幸をお祈り申し上げます.
本年もご支援ご指導のほど,よろしくお願い申し上げます.
谷直樹
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