弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

第94回箱根駅伝,青山学院大学が作戦どおりの展開で優勝

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青山学院大学の作戦は見事でした.
駅伝は,トップを走るほうが有利と言われています.トップのほうがテレビに映りますので,広告効果が大きいです.実際,青山学院大学は,これまで往路でトップをとって逃げ切ってきました.
ところが,今年の青山学院大学は,ツートップの田村和希君(4年)を3区に、東京マラソンで10代の日本最高タイムを出した切り札の下田裕太君(4年)を補欠として温存しました.5区に竹石尚人君(2年)を,6区に例年通り小野田勇次君(3年)を,7区に林奎介君(3年)をそれぞれ配置し,とくに5区と復路を固めました.

3区の田村君で首位に立つ作戦だったと思いますが,東洋大のエースが早く,逆に46秒差に広がりました.
5区の竹石君は36秒差まで縮めました.
復路は,6区の小野田君が東洋大を抜き,52秒差にしました。
7区の林君が3分27秒差まで広げ,8区に投入された下田君が6分15秒差まで広げました.これで勝負は決しました.3区と8区は藤沢を走るので藤沢に住む私にとっては幸運な展開でした.
9区で5分22秒差に,10区で4分53秒差に縮められましたが,余裕の優勝でした.

選手層の厚さと強さがあったからこそなのでしょうが,青山学院大学の作戦どおりの展開で,それぞれが役割を十分果たした結果と思います.こういう勝ち方を快勝というのでしょう.

なお,駒澤大学の工藤有生君(4年)の姿など見ると,この厳寒の時期に箱根駅伝を行うことに疑問を禁じ得ません.

【追記】
スポーツ報知「青山学院大・原監督、「今だから話せる」V4秘話」(2018年1月5日)は,次のとおり伝えました

「今だから話せるが、全日本で負けた後、チーム全体の調子が上がらす、不安があった。選手全員に当事者意識を持ってもらうため、世田谷ハーフマラソン(11月12日)後のミーティングで『明日、箱根駅伝なら、このメンバーで戦う』という区間配置を発表した」

当時の仮想オーダーと実際のオーダーが一致するのは8区・下田裕太ら4人だけだった。

「その下田もなかなか調子が上がらず、アンカー起用を考えた。8区は序盤を(1キロ)2分55秒ペースで押すが、10区なら3分ペースでいい。エースを負担が少ない区間でしか使えないと覚悟した」

12月29日の区間登録で、ようやくメンバーが固まり始めた。

「森田歩希(3年)が2区で戦えるメドが立ったので、鈴木塁人(2年)を1区に回すことができた。4区の橋詰大慧(3年)、8区の山田滉介(3年)は当日変更を前提として登録した。彼らには申し訳ないが、それがチームのためだった。下田も調子を取り戻し、切り札として得意の8区に投入することができた。ハーモニー指数でいえば11月中は50%、12月中旬に100%、12月下旬に120%。そして、1月2、3日に400%になった」



谷直樹

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by medical-law | 2018-01-03 18:06