Abel Jean Doyenの弾くフランス近代ピアノ音楽
クロード・アシル・ドビュッシー(Claude Achille Debussy)と ジョゼフ=モーリス・ラヴェル(Joseph-Maurice Ravel)のピアノ曲はとても素晴らしいので,この二人の作品はよく演奏されます.私もよく聴きます.
ただ,彼ら以外にも,聴くべきフランスのピアノ音楽は数多くあります
「フランス近代ピアノ音楽の成果」(レコード,1969年ACCディスク大賞受賞)では,アベル・ジャン・ドワイアン(Abel Jean Doyen,)の演奏で,以下の作品を聴くことができます.
○ 楽派の指導者ポール・マリ・テオドール・ヴァンサン・ダンディ(Paul Marie Théodore Vincent d'Indy)の 「山の詩Op 15」
○ 意志の人リュシアン・ドニ・ガブリエル・アルベリク・マニャール(Lucien Denis Gabriel Albéric Magnard,のピアノ曲集「散歩Op 7」
○ ミディの吟遊詩人マリ=ジョゼフ=アレクサンドル・デオダ・ド・セヴラック(Marie-Joseph-Alexandre Déodat de Séverac)の「水浴する娘たち」,「セルダーニャ 」抜粋,「水の精と不謹慎な牧神」
○ 明るい目のブルターニュ人ジョゼフ=ギィ・ロパルツ(Joseph-Guy Ropartz)の「若い娘たち」
○ 悲しみの詩人アメデ=エルネスト・ショーソン(Amédée-Ernest Chausson)の「舞曲集」
○ 活力に溢れる音楽家アルベール・ルーセル(Albert Charles Paul Marie Roussel)の,「ピアノのための組曲」,「ミューズのもてなし」,「ソナチネ Op.16」,「ピアノのための3つの小品Op.49」,「前奏曲とフーガOp.46」
作曲家のコピーはライナーノートによりました.
「フランス近代ピアノ音楽の成果」は,一時期CDで出ていましたが,今は廃盤になっています.「音楽の落ち穂拾いシリーズ4」という謙虚すぎる副題がよくなかったのかもしれません.決して好事家(物好き)が聴く音楽ではないのですが, ドビュッシーとラヴェルの影になってしまったようで,残念です.
谷直樹
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