中津川市民病院,医師が病理診断の結果を確認せず治療が約9か月遅れた事案で和解(報道)
「中津川市民病院(同市駒場)で2016年、急性胆のう炎で入院していた男性(73)が手術前検査と病理診断で胃がんが見つかったが、医師が診断結果の確認を忘れ、胃がんの治療が約9カ月遅れる医療ミスがあった。市が男性に200万円の賠償金を支払うことで和解合意した。7日に市が発表した。
病院によると、男性は16年9月から約1カ月間、急性胆のう炎で入院。当時勤務していた消化器内科の男性医師(36)が、胆のうを摘出する手術前の検査で胃カメラを行うよう指示。外部の専門医が検査して胃の粘膜に炎症が見つかり、病理診断で早期の胃がんと分かった。
男性は退院していたが、同11月に消化器内科を外来で受診。男性医師は病理診断の結果を確認しておらず、胃がんを伝えられなかった。男性は17年2月に外科で胆のうを摘出し、治療を終えた。
5カ月たって診療情報管理士が、がん患者の情報を登録する業務を行っていたところ、治療方針が明確でない電子カルテを発見。男性の病理診断結果が見落とされていることが判明した。病院はすぐに男性に説明し、同8月に胃を全て摘出する手術を行った。がんの進行や転移はなかったといい、現在も再発はないという。
安藤秀男院長が会見で謝罪。今後は電子カルテでの報告に加え、紙の報告書を消化器内科部長ら関係医師が目を通し、情報共有を図って再発を防ぐ。」
報道の件は私が担当したものではありません.
病院内部の連絡・確認ミスのため,がんの治療が遅れることは少なくありません.
紙も見逃される場合もありますので,もっと踏み込んだ再発防止策が必要と思います.
例えば,病理診断等の検査結果を必ず患者に渡すようにすれば,当然主治医も見ざるをえませんので確認ミスはなくなると思います.
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