『明るい部屋 写真についての覚書』
写真を撮ることはかつて私の趣味の一つで,弁護士になる前のことですが,暗室で現像していたこともありました.
その当時,写真を論じた古典の一つである, ロラン・バルト氏の『明るい部屋 写真についての覚書』は愛読書の一つでした.
これを読んだから写真撮影が上手くなるというものではありませんが,写真と撮影の意味あるいは時間と死を考えるために役立つ本です.
ストゥディウムとプンクトゥムの二項対立は,この本に発しています
「われわれ西欧の人間にとっては、目に見えるものよりも、隠れているもののほうがより《真実》なのである。」(「仔細に検討する」より)
「「写真」が写して見せるものを完璧な錯覚として文化的コードに従わせるか、そこによみがえる手に負えない現実を正視するか、それを選ぶのは自分である。」(「飼い慣らされた写真」より)
私は,70年以上前の母の10代の頃の写真をみると不思議な感じがします.
谷直樹
ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
↓
にほんブログ村