弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

独立行政法人国立病院機構名古屋医療センターで執刀医が交替しヨードアレルギーが伝達されず,ヨード入り消毒剤が使用された医療事故

読売新聞「手術前のアレルギー申告、伝わらず…消毒液誤る」(2018年7月4日)は, 次のとおり報じました.

「独立行政法人国立病院機構名古屋医療センター(名古屋市中区)で、県内の60歳代男性が手術の際、ヨードに対するアレルギーを申告していたにもかかわらず、医師が誤ってヨード入りの消毒液を使い、約2週間にわたりアレルギー症状が出る医療ミスがあったことが3日、読売新聞の取材でわかった。

 同センターによると、男性は4月、鼠径ヘルニアの手術を受ける前にヨードアレルギーがあることをセンター側に伝えていたが、主治医が急患対応のためにほかの医師と交代。その医師にアレルギーの件が伝えられていなかったため、医師が手術に伴う消毒でヨード入りの消毒液を使ってしまったという。同じ手術チームのメンバーもヨード入りのものが使われたことに気が付かなかったという。

 男性には手術後からアレルギー反応が表れ、痛みを伴う腫れや炎症が続いた。センター側は男性に謝罪しており、見舞金を支払う方針。センター側は「今後は手術に関わるメンバー内での情報共有を徹底する」としている。」


上記報道の件は私が担当したものではりません.
アレルギーの既往がわかっている薬剤が投与されることは少ないのですが,報道の件は伝達ミスによるものです.

谷直樹

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by medical-law | 2018-07-10 05:49 | 医療事故・医療裁判