弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

奈良東病院の看護師が,Tピースを介さず気管チューブに酸素チューブを接続し患者を呼吸困難で死亡させる(報道)

産経新聞「酸素チューブ誤接続で男性患者死亡 奈良東病院」(2018年8月16日)は,次のとおり報じました.

「高齢者医療・介護が専門の奈良東病院(奈良県天理市)で平成28年8月、看護師らが80代の男性患者を入浴させる際に、酸素吸入チューブの接続方法を誤った結果、容体が急変し、死亡していたことが16日、同病院への取材で分かった。病院側は医療事故として遺族に説明し、すでに再発防止策も講じたという。

 病院によると、男性は誤嚥(ごえん)性肺炎を繰り返すようになり、気道確保のために鼻からチューブを入れる措置を取っていた。

 当時病院に勤務していた30~50代の女性看護師3人が、医師の判断を仰がずに男性に酸素吸入チューブを接続。本来は男性と酸素ボンベとの間に「T字コネクター」と呼ばれる器具を装着すべきだったが怠ったため、酸素ボンベから空気が一方的に男性に流れ込み、排気ができずに呼吸困難になったという。」


報道の件は,私が担当したものではありません.

気管チューブに酸素チューブを接続すると,吐き出し口がないので,酸素が一方的に入っていくだけになり,呼吸できないことになります.T字コネクター(Tピース)をつなぐことで,酸素が流れていく横から酸素を吸って吐くことができるます.これは当然の常識です.
看護師3人がそれを知らないとは,ちょっと信じがたいことです.

谷直樹

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by medical-law | 2018-08-17 13:25 | 医療事故・医療裁判