弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

山形県立中央病院の誤診により乳房を切除された女性が山形県を提訴(報道)

産経新聞「検体取り違え、乳がんと誤診 乳房切除された40代女性が提訴 山形県立中央病院」(2018年8月24日)は次のとおり報じました.

「山形県立中央病院(山形市)で、良性腫瘍を検体の取り違えで乳がんと誤診され、乳房を切除されたとして、同県酒田市の40代の女性が28日までに、県に約1500万円の損害賠償を求める訴えを山形地裁に起こした。

 訴状によると、女性は平成28年6月、右の乳房にしこりを感じ、同病院を受診した。乳がんと診断され、同8月に乳房の一部を切除。しかし手術後、病院が同時期に検査をした80代の女性と検体を取り違えており、実際は良性の腫瘍だったことが判明した。

 女性は右肩の痛みが残ったほか、乳房の機能や胸の美しさを失い、精神的苦痛を負ったと主張。県側から慰謝料の提示があったが、金額が折り合わず提訴した。」


報道の県は私が担当したものではありません.
後遺症等級は,労働能力喪失に重点を置いていますので,報道の件のように労働能力喪失に関係しない場合の等級,損害賠償基準は明確な基準がありません.
和解例はいくつかあります.例えば,高砂市民病院の同様の医療過誤では,約620万円で裁判上の和解が成立しています.
裁判例が少ないので,勝手ながら,本件は高額の裁判例を残し,後の基準となるよう期待します.

谷直樹

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by medical-law | 2018-08-28 19:24 | 医療事故・医療裁判