《築地明石町》
代表作に《築地明石町》があります.
居留地なる異人館の垣に絡みて
まだ咲き誇る蕣のいと小さき花をつけたり
明石町は, 明治2年に築地居留地が設けられたところです.今も宣教師が開いた聖路加(るか)国際病院があり,なごりが感じられます.
《築地明石町》は,そのおしゃれな街の最先端の女性を描いた完璧に美しい風俗画です.素足は明治後期にはおしゃれとされていたそうです.地味な着物に派手な鼻緒もおしゃれだったのでしょう.季節は鏑木清方氏が得意な初秋です.
また,一葉の『たけくらべ』は龍華寺の信如と大黒屋の美登利の物語ですが,美登利は鏑木清方氏の画以外のイメージが思い浮かびません.
明日9月1日から,鎌倉雪ノ下の鏑木清方記念美術館で,企画展「色づく秋、色めく秋-清方の美」が開催されます.《桜もみぢ》《虫の音》などを見ることができます.
もう秋ですね.
谷直樹
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