弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

名古屋市立西部医療センターと東部医療センターの3件の医療事故公表

朝日新聞「B型肝炎ウイルス見落とし、患者死亡 名古屋の市立病院」(2018年9月4日)は,次のとおり報じました.

「名古屋市は4日、市立西部医療センター(北区)の誤診が原因で70代女性患者が死亡したと発表した。9月市議会に提出する補正予算案に、遺族への賠償金3373万円を盛り込む。

 市によると、女性は悪性リンパ腫の治療を受けていたが、2016年7月の検査でB型肝炎ウイルスに感染していることがわかった。だが翌月、男性医師(44)が検査結果を見誤ってB型肝炎ウイルスはないと診断し、抗ウイルス剤を投与せずに抗がん剤による化学療法を実施。昨年3月に誤診に気づいて抗ウイルス剤の投与を始めたが、女性はB型肝炎を発症し、同年6月に肝不全で死亡したという。市は男性医師を減給10分の1(9日間)の懲戒処分にした。

 このほか、市立東部医療センター(千種区)で16年7月、心臓手術後に容体が急変した70代男性を病室からカテーテル室に移す判断が遅れて人工心肺の取り付けが遅れ、脳障害が残ったという。また、16年2月に別の70代男性に心臓手術をした際、右腕を血圧計で長時間圧迫したため、しびれなどの障害が残ったという。(関謙次)」


報道の件は私が担当したものではありません.
私も,以前B型肝炎ウイルスに感染した患者に抗がん剤治療を行い劇症感染を発症させた事案を担当したことがあります.検査結果の見落とし,見誤りは時として重大事故につながることがあります.

谷直樹

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by medical-law | 2018-09-05 05:07 | 医療事故・医療裁判