新潟県立新発田病院,右肘の手術の際の神経損傷で1400万円余の賠償(報道)
「おととし7月、県立新発田病院でがんの疑いがあるとして、80代の女性が腫瘍の摘出手術を受けましたが、腫瘍は悪性でなく、手に障害が残りました。
県は裁判所から提示された調停案に従い、女性側に1400万円余りの損害賠償を支払うことを決めました。
県によりますと、おととし7月、県立新発田病院で、新発田市の80代の女性ががんの疑いが排除できないとして、右ひじにある腫瘍の摘出手術を受けました。
しかし、腫瘍は悪性ではなく、女性側は手術の際に、神経を傷つけられ右手に障害が残ったとして、県に対し損害賠償を求める意向を示しました。
これを受けて、県はことし6月、新発田簡易裁判所に調停を申し出て、その後、裁判所は、県が女性側に1400万円余りの損害賠償を支払う調停案を示し、女性側が同意する見通しとなりました。
このため、県は、調停案に従って今月開かれる県議会での議決を求め、女性側に損害賠償を支払うことを決めました。
県立新発田病院の高橋稔事務長は「手術で神経を傷つけるリスクがあるとの説明が不足し、基本的な義務を果たしていなかった。患者と家族の皆様には、心よりおわび申し上げます」と話しています。」
報道の件は私が担当したものではありません.
手術の際の神経損傷を不可避の合併症と主張して争う医療機関もありますが,重大な神経損傷を起こさないにする方法はあり,回避可避は基本的にあります.報道の件は,手技自体のミスではなく,説明義務違反を問題にしていますが,金額を考えると単なる説明義務違反にとどまらない事案と思います.
谷直樹
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