弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

注射による神経損傷で県立病院提訴報道

新潟日報「十日町病院の医療過誤で県を提訴 中越地方の40代女性」(2019/04/13)は次のとおり報じました.

「新潟県立十日町病院で注射を受けた中越地方の40代女性が、注射によって座骨神経を損傷し、左足に痛みやしびれが残ったのは看護師の注意義務違反があったからだとして、病院を運営する県に約740万円の損害賠償を求める訴訟を12日までに、新潟地裁に起こした。

 訴状によると、女性は2014年、別の病院の紹介で十日町病院で注射を受けたが、看護師が漫然と注射したために座骨神経を損傷させる注意義務違反があったとしている。同年、当時の病院長が女性に謝罪したといい、医療過誤補償の手続きも行ったが、病院側がその後に法的責任はないなどと態度を変えたとも主張している。

 県病院局は「今、答えられることはない。こちら側の主張は裁判の中で具体的にしていく」とした。」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
注射による神経損傷の事案は,件数が多く,患者側の弁護士では誰しも相談を受けたり担当したことがあると思います.ところが,神経損傷は目に見えるものではないからでしょうか,医療側は責任を認めないことも結構多いように思います.裁判例を蓄積していく必要があるでしょう.
なお私は現在注射による正中神経損傷事件を1件担当しています.

谷直樹

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by medical-law | 2019-04-13 23:20 | 医療事故・医療裁判