弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

薬局が処方箋の2倍量のワーファリンを調剤し,渡された患者が脳出血(報道)

毎日新聞「60代男性、調剤過誤で脳内出血 甲府の薬局、謝罪」(2019年6月19日)は次のとおり報じました.

甲府市若松町のウエルシア薬局甲府若松店で処方箋の2倍の量の抗凝固薬「ワーファリン」を渡し、60代の男性患者が脳内出血を起こしていたことが18日までに毎日新聞の取材で判明した。同薬局は調剤過誤を認め、男性側に謝罪した。【金子昇太】
2倍量の抗凝固剤渡す

 県などによると、県立中央病院(甲府市)の医師が昨年4月6日、男性の処方箋を出した際、1回分の処方量について「ワーファリン0・5ミリグラム 1・5錠」(計0・75ミリグラム)と記載したにもかかわらず、処方箋を受け取った同薬局は2倍に当たる「ワーファリン1ミリグラム1錠+0・5ミリグラム1… 」



報道の件は私が担当したものではありません.
最近は,ワーファリンよりDOACのほうが多いと思いますが,梗塞リスクと出血リスクのバランスを考慮して使用される薬ですので,2倍量のワーファリンを脳出血との関連性は推定されるのではないでしょうか.



谷直樹

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by medical-law | 2019-06-20 02:43 | 医療事故・医療裁判