弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

秋田地裁令和元年10月23日判決,注射針による神経損傷で約1320万円の支払いを命じる(報道)


秋田魁新報「「医療ミスで障害」 秋大病院に1320万円賠償命令、地裁」(2019年10月23日)は 次のとおり報じました.

 「秋田大医学部付属病院(秋田市)の医療ミスで腕や手に障害を負ったとして、同市の50代女性が秋田大を相手取り約4800万円の損害賠償を求めた訴訟で、秋田地裁(綱島公彦裁判長)は23日、同大の過失を認め、同大に約1320万円の支払いを命じた。

 訴状によると、女性は2016年9月25日、胸の痛みを訴えて同病院に救急搬送された。診察した研修医は、静脈路確保のため右腕に針を刺した際、女性の腕の神経を傷つけ、強い痛みを訴えても数秒間中断しなかった。女性は右腕や右肘の可動域が狭まるなどの後遺症を負ったという。


報道の件は私が担当したものではありません.
医原性の神経損傷については基本的に訴訟前に解決すべきと思います.ただ任意の支払いに応じない医療機関もありますので,このように提訴,判決に至るのもやむをえないでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2019-10-26 00:46 | 医療事故・医療裁判