富山大医学部と富山大病院,個人情報の不適切な取り扱い
「富山大医学部で十月に行われた卒業試験で、富山大病院の患者二人の検査画像を実名入りで問題用紙に載せていたことが、本紙の取材で分かった。医学科の六年生百十三人が受験した。病院が掲げる個人情報保護方針に反する行為で、大学は患者本人や画像を撮影した病院に謝罪した。
試験の分野は内科学で、十月三十日に杉谷キャンパス(富山市)で行われた。胸部エックス線写真やコンピューター断層撮影(CT)検査の画像を示して治療法や対応を尋ねる設問で、患者名やID、生年月日、性別、撮影病院などを記載したまま用紙を配った。
大学によると、問題を取りまとめる作成者がパソコンでの編集作業時、患者が特定される情報を隠していた「マスキング」を誤って外した。その後のチェックでも見落とした。試験中に監督者が気付き、試験後に用紙を回収した。情報流出による被害は確認されていないという。
病院がホームページなどで公表している方針では、患者の情報を医学教育で利用する場合、本人と識別できないように可能な限り匿名化するとしている。
足立雄一・医学部長は取材に「試験に必ずしも必要でない患者の情報が含まれていた。事実を真摯(しんし)に受け止め、個人情報の適切な取り扱いに努めたい」と話した。
画像の教育利用への同意は、ホームページや院内の掲示などを通じて包括的に得ているとした。
大学は本紙の指摘から四日後の今月十一日、医学部の全教員に対し文書で注意を喚起。十二日に関係者に説明と謝罪を行い、二十二日に事案を公表した。」
また,富山大学附属病院の医師(非常勤)は,11月14日,富山県厚生部の担当者宛てにメールを送った際,誤って患者183名分の個人情報を含むファイルを添付して送信しました.
「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン第5版」と「医療情報システムを安全に管理するために(第2版)」をお読みいただきたく思います.
谷直樹
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