弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

厚労省研究班,見落とし防止のために必要な電子カルテシステムの機能をまとめる

読売新聞「がん画像診断見落とし防止へ…厚労省が電子カルテのシステム開発促進」(2019年12月14日 )は次のとおり報じました.

「がんの画像診断結果を見落として治療が遅れ、患者が死亡する例が相次ぎ、対策を検討していた厚生労働省研究班は、見落とし防止のために必要な電子カルテシステムの機能をまとめた。見落とし防止機能を標準装備するシステム開発を促し、医療機関が個別に対応するよりも効率的な安全策の普及をめざす。厚労省は全国の医療機関やシステム開発業者に文書で対応を呼びかけた。

 患者のCT(コンピューター断層撮影法)画像などから、がんをはじめ深刻な病気の疑いを放射線科医が画像診断報告書に記しているにもかかわらず、主治医らが見落とすケースがある。昨年、千葉大や横浜市大など大病院で相次ぎ、問題意識が広がった。

 研究班は昨年度、画像診断報告書と、がんの組織を調べる病理診断の報告書について、見落とし防止に必要なシステムの機能を検討した。その結果、重要な記載がある場合の目印表示や、知らせるべき医師への通知方法、未読・既読の管理など100項目の機能を挙げ、必要性を4段階の数字で示した。

 現状では、こうした機能をあらかじめ備えたシステムはなく、医療機関が個別に防止策をとっているため費用がかさみ、対策がとれない病院もあった。

 研究代表者の松村泰志・大阪大教授(医療情報学)は「見落とし防止機能を備えたシステムが全国の医療機関に行き渡り、救える命が失われることがなくなればと思う」と話している。」




電子カルテシステムの変更で見落とし事故が減るのであれば,是非,見落とし防止機能をオプションではなく標準装備としたシステムを開発し普及させることをお願いしたいと思います.また,画像診断報告書を患者に渡すシステムにすれば,主治医は見ないで渡すことはないので,見落とし事故を減らすことができると思います.

谷直樹

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by medical-law | 2019-12-15 00:13 | 医療事故・医療裁判