弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

マタ旅は虐待と同じ


東洋経済「妊婦旅行で胎児死亡もあるあまりに悲しい結末 高額な請求も起こるうる「マタ旅」の是非」(2019年12月27日)は,「妊娠経験がある人でマタ旅を経験した人は65%にのぼった。」と伝えています.

「妊娠中の旅行は絶対にやめてほしい」ときっぱり言うのは聖路加国際病院・女性総合診療部医長の山中美智子先生だ。

「妊娠16週目以降から安定期という言葉を使われていますが、妊娠に安定期はありません。流産の可能性が低くなる時期というだけのことで、22週以降でも1000出産に3人前後は死産になってしまうし、亡くならないまでも、37週目前に生まれてしまう早産は5〜6%で起こります。

子どもが生まれたら、すぐには外出させず、少しずつ外気浴(家の窓を開けるなど外の空気に触れさせること)から始めるのに、お腹の中にいるときは旅行に連れて行く。医師の私から見ると、(生まれてくる赤ちゃんを危険にさらす)マタ旅は虐待だとすら思う」


谷直樹

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by medical-law | 2019-12-28 05:26