弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

大谷直人最高裁長官の訓示,殺された天一坊

長官は,毎年,新判事補に辞令を手渡した後,訓示を行います.
長官は今年は何をお話しされるのだろうかと注目されています.
今年は,浜尾四郎氏の「殺された天一坊」を紹介したそうです.
実際の南町奉行大岡忠相氏は天一坊裁判には関与していません.
あくまでも大岡政談をふまえた浜尾四郎氏のフィクションです.

産経新聞によると,「大谷直人長官が「人と人との間の紛争を裁くことへの畏(おそ)れ、危うさの感覚を持ち、畏れの自覚を判断の中に反映させていくことが重要だ」と語った。」とのことです.
そして,「殺された天一坊」を紹介し,「大谷長官は「裁判官に求められる説明責任という視点でも興味深い」と話し、「判決を書く際は、弱みをあえてさらけ出す、その重要性を思い出してほしい」と説いた。」とのことです.

共同通信によると,「大谷直人長官が「判決に対する非難や批判から逃げず、受け止める覚悟を持ってほしい」と訓示した。」,「当事者双方の主張が真っ向から対立する事件では「どのような判決を書いても『不当だ』との非難は免れない」とした上で「なぜ敗訴した側の主張が採用できないか、判決の中できちんと整理して示すことが必要だ」と説いた。」とのことです.



谷直樹

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by medical-law | 2020-01-21 07:10 | 司法