がん見落とし事故 遺族の思いと県医療局の対応
「岩手県立二戸病院で、CT検査でがんの疑いが診断されたにもかかわらず、主治医が3度にわたって検査結果を見落とした医療事故について、亡くなった男性の遺族がNHKの取材に応じ、「再発防止の対策をとってほしい」と心境を語りました。
岩手県立二戸病院では、平成27年に60代の男性患者がCT検査を受けた際、放射線科の医師が腎臓のがんが疑われると診断しましたが、主治医が3度にわたって検査結果を見落としました。
このため治療が遅れ、男性は平成29年1月に死亡し、県は先月、遺族に謝罪しました。
この男性の娘はNHKの取材に応じ、心境を語りました。
女性は、「父のことがすごく好きだったので、亡くなったことがいまだに受け入れられていない。父は人生の最後になぜこんなに辛い思いをして亡くならなければいけなかったのか無念です」と話しました。
また、女性は再発防止の徹底を求めるため、21日付けで達増知事に要望書を送りました。
この中で、放射線科の医師が直接主治医に電話して所見を伝えることや、原則として報告書を患者に渡して説明するなどの対策をとることを要望しました。
県医療局業務支援課の鎌田隆一総括課長は、「画像診断の見落としを防止するシステムを、来年度の早期にすべての県立病院に導入していきたい」と話し、再発防止に向けて取り組む考えを示しました。」
岩手県の対応に注目したいと思います.
谷直樹
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