弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

市立病院が34度ねじれた状態で骨を接合する医療事故について200万円で和解(報道)

「足の骨折手術でミス、和解金200万円 大垣市民病院」(2020年2月22日)は次のとおり報じました.

「大垣市民病院は21日、事故で救急搬送された市内の40代(事故当時30代)男性の左大腿(だいたい)骨骨折の手術で、骨がねじれた状態で接合する医療事故があったと発表した。1月20日に和解金200万円の覚書を結んだ。

 病院によると、男性は2009年9月、骨の中に金属プレートを入れる手術を受けた。11年1月、骨折部分が接合したと診断されたが、その後、足の違和感で別の医療機関を受診して、大腿骨が内側に34度ねじれていたことが分かった。歩行時の痛みや正座ができないといった症状があったという。一般的に内側へのねじれは15度程度が許容範囲という。手術中と、術後のX線で確認したがミスに気づかなかった。

 再発防止について、同病院の桐山勢生副院長は「X線とCTのダブルチェックで異常がないかを確認していく」と話した。

 3月議会の議決を経て、正式に和解するという。」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
事故時30歳代と若い人の事案ですので,手術が適切であれば骨折前の状態に回復できたと考えられます.
谷直樹

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by medical-law | 2020-02-23 03:29 | 医療事故・医療裁判