《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》
伝統的な肖像画では背景を暗くし人物を浮かび上がらせるのに,この画は明るく,母子の幸福と輝きを強く感じます.
富裕層では,当時,日本風のインテリアが流行していたのでしょう.
夫人の隣に座っているのは女の子のような髪と服装ですが,3歳の男の子です.
犬の上に座っているのは姉ジョルジェット嬢です.なお,京橋のアーティゾン美術館所蔵の《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》には,4歳のジョルジェット嬢が描かれています.
当時80フランが相場の肖像画でしたが,《シャルパンティエ夫人とその子どもたち》には1000フランが支払われました.
さらに,この肖像画が評判になって,富裕層からの依頼が増え,1880年に《可愛いイレーヌ》が製作されるようになるのです.
今日2月25日はルノワール氏の誕生日です.
解説は下記リンク先(メトロポリタン美術館)のAudioで
谷直樹
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