《協奏曲第1番ホ長調 RV 269「春」》
喘息のため説教ができなかった司祭アントニオ・ヴィヴァルディ氏は,赤ちゃんポストがあったヴェネツィアのピエタ慈善院の音楽院で教師として働きました.音楽院は,その収益でピエタ慈善院(孤児院・救貧院)の費用をまかなうためにありました.
女子生徒の1人(修道女)がヴィオリンの名手であったことから,独奏ヴィオリンと弦楽合奏の曲が多数作られました.
《協奏曲第1番ホ長調 RV 269「春」》は,ヴィヴァルディ氏のヴァイオリン協奏曲集『和声と創意の試み』作品8の第1曲です.
第1曲から第4曲まで「春」「夏」「秋」「冬」の副題がありますが,作曲者が付けたものではありません.イ・ムジチ合奏団の1955年の「四季」がベストセラーとなったそうです.イ・ムジチ合奏団は何度も録音し直していますが,いずれも,優雅な演奏で,暗い中世のイメージはありません.
谷直樹
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