弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第2版」と医療機関の役割分担

医師,看護師など医療スタップが感染すると,患者へ感染が広がるおそれがありますので,外来診療などでの医療スタッフへ感染を防止する必要があります.

2020年3月2日の「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第2版」は,「基本的に誰もがこのウイルスを保有している可能性があることを考慮して、全ての患者の診療において、状況に応じて必要な個人防護具(PPE;PersonalProtectiveEquipment)を選択して適切に着用してください。」と記載しています.

ところで,感染症指定医療機関の「相模原協同病院」に勤務する研修医は,防護服を着けず,感染しました.
NHK「新型コロナウイルス 指定病院の研修医が感染 相模原市」(2020年3月6日)は,「2月感染が確認されたJR相模原駅に勤務する50代の男性社員が陽性と確認される前にこの病院で診察を受けた際、同じ部屋で立ち会っていたということです。直接診断した医師は防護服を着ていましたが、研修医の男性は離れていたため着ていなかったということです。」と報じています.

「医療機関における新型コロナウイルス感染症への対応ガイド第2版」をさらに改訂し,「状況に応じて必要な個人防護具を選択して適切に着用」をより具体的に記載したほうがよいのではないでしょうか.

また,新型コロナウイルス感染症は指定感染症に指定されていますので,都道府県知事は患者に入院を勧告し、全国約 400 の指定医療機関への入院措置を行います.(なお,緊急やむをえないときは,感染症指定医療機関以外の医療機関に入院させることもできます.)その感染症指定医療機関の医療スタッフが感染しては,感染症指定医療機関としての役割が果たせません.重症者を多数受け入れる見込みのある感染症指定医療機関等では,そもそも外来診療を行わないことも必要ではないでしょうか.感染者が認められた地域では,感染症診療体制について,感染の可能性がある患者の外来を担当する医療機関と感染症患者の入院を担当する医療機関を別にすることも必要と思います.

谷直樹

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by medical-law | 2020-03-07 12:14 | 医療