弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

福岡高裁宮崎支部,7か月の児が診療中にベッドから転落し重い後遺症を負った事案,1億8000万円で和解(報道)

MBC 南日本放送「鹿児島市立病院 男児ベッド転落訴訟 和解へ」(2020年3月9日) は次のとおり報じました.

「鹿児島市立病院で2007年、診療中にベッドから転落し、重い後遺症が残ったとして、当時生後7か月だった男の子と両親が鹿児島市に損害賠償を求めていた裁判で、市が和解金として1億8000万円を支払う方針であることが6日の市議会で報告されました。

この裁判は2007年1月、鹿児島市立病院で、当時生後7か月だった男の子が診療中にベッドから転落し、手や足、目などに重い後遺症が残ったのは病院側に過失があったとして、男の子と両親が鹿児島市におよそ1億7100万円の損害賠償を求めたものです。

一審の鹿児島地裁は2016年1月に、市におよそ1億1400万円の賠償を命じる判決を言い渡しましたが、市は不服として福岡高裁宮崎支部に控訴していました。

鹿児島市によりますと、福岡高裁宮崎支部は去年12月に市が1億5000万円を支払う和解案を提示し、一方で男の子と両親は1億8000万円であれば和解を受け入れる意向を示し、市も受け入れたということです。市は「これ以上裁判を長期化させるのは望ましくないと判断した」としています。」


報道の件は私が担当したものではありません.
請求額が1億7100万円,原判決が1億1400万円,高裁の和解案が1億5000万円,和解額が1億8000万円です.長期化すると遅延利息を考慮した金額でないと和解が成立しなくなりますので,過失と因果関係が明らかな事案いについては,病院側は早い段階で示談したほうがよいと思います.


谷直樹

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by medical-law | 2020-03-10 13:22 | 医療事故・医療裁判