弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

スペイン風邪の教訓

昨年,おかざき世界子ども美術博物館と上田市立美術館で「没後100年 村山槐多展」が開催されました.好き嫌いはあるでしょうが,強烈な個性をもった洋画家でした.スペイン風邪のため,1919年2月20日に22歳の若さで,亡くなりました.
また,グスタフ・クリムト氏もエゴン・シーレ氏夫妻もスペイン風邪のため亡くなっています.

スペイン風邪は,強い致死性の肺炎と免疫反応の調節に異常を起こす,鳥インフルエンザウイルスが突然変異したA型インフルエンザウイルスであったことが今では分かっています。
スペイン風邪により人類の約30%にあたる 約5億人が感染s,5000万人から1億人が死亡したと言われています.ちなみに,当時の日本は今の日本とほぼ同じ対策を行っていますが,病院と火葬場がいっぱいになり,全人口の約1%を失いました。

大量の死者をだしたのは,人類に免疫がなかったこと,戦時中だったこともありますが,医療従事者に感染し,医療崩壊が起きたことが原因と言われています。

今,イタリアでは,医療従事者の感染が報じられています.
イタリアで新型コロナウイルス感染による死者が多いのは,医療費削減のため医療体制を縮小していたために,大量の患者に対応しきれず,高齢者に人工呼吸器等を使っていないこととの関連が言われています.イランについては経済制裁のため医薬品等が不足していることとの関連が言われています.
医療者が感染したり,医療施設が受入可能な人数を超えた患者が発生すると,医療崩壊が起きる危険があります.

医療崩壊を防止すること,それが100年前のスペイン風邪の教訓でしょう.

谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ

by medical-law | 2020-03-11 19:55