弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

ガーゼ遺残事故,枚数をカウントせず(報道)

長崎病院「医療事故 体内にガーゼを置き忘れ 済生会長崎病院」(2020年3月20日)は次のとおり報じました.

「長崎市片淵2丁目の○○病院は19日、昨年8月に80代の女性にペースメーカーを植え込む手術をした際、体内に止血用のガーゼを置き忘れる医療事故があったと公表した。
 ガーゼは年明けに長崎大病院で見つかり、取り出した。女性は2月中旬に同病院を退院しており、現在は静養中という。
 ○○病院は事故原因について、目視確認しただけでガーゼを数えておらず、ガーゼの素材もエックス線対応の物ではなかったと説明。再発防止策として、▽手術開始時と終了時にガーゼを必ず数える▽ガーゼをエックス線対応の物に変える▽職員への医療安全教育を徹底する-の3点を挙げている。
 事故の詳細については、「25日に記者会見を開いて説明する」としている。」

報道の件は私が担当したものはありません.
2019年で,手術用ガーゼがエックス線対応でもなく,枚数カウントもしないというのはかなり珍しいことではないでしょうか.

【追記】

長崎新聞「ガーゼ置き忘れ、過失を認め謝罪 済生会長崎病院 会見」(2020年3月26日)は次のとおり報じました.

「患者の体内に止血用ガーゼを置き忘れた医療事故で、済生会長崎病院(長崎市片淵2丁目)が25日会見し、病院側の過失を認めた上で、「病院全体の安全管理の問題。このような医療事故がないよう万全の体制を取りたい」と謝罪した。
 同病院によると、昨年8月下旬、80代女性に心臓のペースメーカーを入れる手術をした際、30代男性医師が左の鎖骨下部分にガーゼ1枚を置き忘れた。傷口周辺で感染症が発生し、今年1月下旬、別の病院で再手術を受けたところミスが発覚。済生会長崎病院は女性に謝罪し、今月19日に事故を公表していた。
 同病院での会見で、ガーゼが入った原因について、衛藤正雄院長は「入ることは通常考えられず、分からない」とした。最初の手術の際に置き忘れが見つからなかった原因については、ガーゼの使用枚数を数えておらず、ガーゼの素材もエックス線対応ではなかったことをあらためて説明。エックス線撮影に写るガーゼに変更するなど再発防止策を徹底するとした。」


谷直樹

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by medical-law | 2020-03-20 23:31 | 医療事故・医療裁判