《秋思》

《秋思》は池田蕉園氏の1907年(明治40年）頃の作品です．
上村松園氏に憧れる榊原百合子氏に、師の水野年方氏が松園氏に負けない美人画家になるようにと与えた号が「蕉園」です．蕉園氏は1886年（明治19年）5月13日東京に生まれました．
「東の蕉園，西の松園」と呼ばれたこともありましたが，1917年（大正6年）に31歳で亡くなりました．

上村松園氏は，1938年（昭和13年）に，同様に頬杖をつく女性の姿を描きました．脇息には蝶ではなく秋草と虫が描かれています．

谷直樹

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