弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

検察庁法改正案の今国会成立を見送り

政府は,内閣,法務大臣の裁量で検察幹部の定年を延長することができるようにする検察庁法改正案を含む国家公務員法の改正案の今国会での成立を見送る方針を固めた,とのことです.
検察官以外の国家公務員については野党も改正に反対していないので,修正すれば成立したはずなのですが,そうしないのは検察庁法改正こそが狙いで,時期をみて抱き合わせで束ね法案として再提出することを考えているのでしょう.安倍内閣は次の国会まで続くのでしょうか.
黒川氏の検事総長就任はもう無理でしょう.
次期検事総長は,35期ではなく,36期から選ばれることになりそうです.

【追記】
NHK「「検察権行使に政治的な影響を懸念」元特捜部長ら意見書提出」(2020年5月18日)は次のとおり報じました.

「内閣の判断で検察官の定年延長を可能にする検察庁法の改正案について、政界をめぐる汚職事件などを手がける東京地検特捜部の熊崎勝彦元部長など特捜部OBの有志38人が、「検察権の行使に政治的な影響が及ぶことが強く懸念される」として、考え直すよう求める意見書を18日、法務省に提出しました。

検察庁法の改正案について意見書を提出したのは、元東京地検特捜部長の熊崎勝彦氏や八木宏幸氏など特捜部長の経験者6人を含む特捜部OBの有志38人です。

検察庁法の改正案は、特例規定として内閣や法務大臣の判断で検察幹部らの定年延長を最長3年まで可能にするもので、意見書では「検察権の行使に政治的な影響が及ぶことが強く懸念され、慎重かつ十分な吟味が不可欠だ。将来に禍根を残しかねない今回の法改正は看過できず、法改正を急ぐことは検察に対する国民の信頼を損ないかねない」として、考え直すよう求めています。

東京地検特捜部は、政界をめぐる汚職事件や大型経済事件などを手がける検察の象徴的な存在で、熊崎氏は金丸信元自民党副総裁の脱税事件やゼネコン汚職事件などを指揮しました。」



谷直樹

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by medical-law | 2020-05-18 11:17 | 司法