弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

黒川氏の接待乃至賭麻雀処分についての法務省の意見は?

共同通信「黒川氏処分、首相官邸が実質決定 法務省は懲戒と判断、軽い訓告に」(2020年5月25日)は,「賭けマージャンで辞職した黒川弘務前東京高検検事長(63)の処分を巡り、事実関係を調査し、首相官邸に報告した法務省は、国家公務員法に基づく懲戒が相当と判断していたが、官邸が懲戒にはしないと結論付け、法務省の内規に基づく「訓告」となったことが24日、分かった。複数の法務・検察関係者が共同通信の取材に証言した。」と報じました.
25日の参院決算委員会で,勝部賢志氏が、法務省が懲戒相当と判断したが首相官邸が懲戒にしないと結論付けたとする一部報道が事実かどうか,と質問しまたところ,森雅子法相は否定しました.法務省が調査結果を踏まえ、訓告が相当と黒川氏の監督者である稲田伸夫検事総長に伝えたところ、稲田氏も相当として処分が決まったとのことです.森法相の答弁が事実なら,検察庁・法務省内の黒田氏擁護勢力が相当に強いということになるでしょう.
ただ,そもそも,誰が何のために虚偽を述べているのでしょうか.

【追記】
朝日新聞「賭けマージャン問題で「刷新会議」設置へ 森法相表明」(2020年5月26日)は「複数の政府関係者によると、法務省は、黒川氏の処分内容を官邸側と事前に調整する中で、懲戒処分の「戒告」が相当と伝えたが、最終的に、懲戒より軽い省の内規で定める監督上の措置の「訓告」となった。」と報じています.

TBS「黒川氏の処分は「内閣が決定」発言を森法相が事実上“修正”」(2020年5月26日)は。次のとおり報じました.
「国会では賭け麻雀で辞職した東京高検・黒川元検事長の問題を巡って審議が行われ、森法務大臣は、黒川氏の処分は法務省と検事総長が決定したとして、自らの発言を事実上修正しました。
 先週、黒川氏の処分について「内閣が決定し検事総長に伝えた」と説明した森法務大臣ですが、26日は、決めたのは法務省と検事総長だと強調しました。
 「法務省として調査結果を踏まえ、監督上の措置として最も重い訓告が相当であると考えました。処分内容を決定したのは、あくまで法務省および検事総長です」(森 まさこ 法相)
 その上で、先週「内閣が決めた」と発言していたことについては、「法務省・検事総長が訓告相当と決定した後、内閣に報告し決定に異論がない旨の回答を得たことを申し上げた」と釈明しました。黒川氏の処分の決定をめぐり、野党側は安倍総理と森大臣の答弁に食い違いがあるとして厳しく追及していることから、森大臣は事実上、発言の修正を図ったものとみられます。」


森法相の前の発言が事実に反するものだったこと,少なくとも重要な点が不正確なものだったことになります.
「戒告」で上げていく法務省も甘いですし,それを「訓告」にする官邸はもっと甘く,一般的な感覚とのずれを感じます.
罷免を視野に検察官適格審査会が扱う事案と思います.

谷直樹

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by medical-law | 2020-05-25 12:50 | 司法