弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

CT検査画像の確認を怠って肺がんを見落とした事案で1500万円和解(報道)

神戸新聞「がん見落としで「ステージ4」に 1500万円で和解 県立西宮病院と患者側」(2020年5月26)は,次のとおり報じました.

診察医の過失を認め、患者の男性と和解したことを説明する病院局企画課の(左から)柏木英士課長と高松淑美副課長=26日午後、神戸市中央区下山手通4(撮影・吉田敦史)

 兵庫県立西宮病院(西宮市)の医師が、コンピューター断層撮影(CT)検査の画像確認を怠って肺がんを見落とした問題で、県病院局は26日、同市内の50代の男性に1500万円の解決金を支払うことで和解したと発表した。男性は治療開始が遅れたことで、がんが脳に転移。現在「ステージ4」と診断され治療中だが、手術はできない状況という。

 病院局によると、男性は2014年4月に胸などの痛みを訴えて同病院の救急外来を受診。CT画像を見た放射線科医は「肺がんの可能性」と電子カルテに記入したが、当直だった消化器内科の女性医師(20代)が内容を確認せずに気管支肺炎と診断した。

 病院局は「見落としがなければ、がんを切除できた可能性がある。病院側の過失は免れない」として賠償金の支払いを決めた。(前川茂之)」


報道の件は私が担当したものではありません.
肺がんの見落とし事件は,過失が明らかでも,賠償金額が争われることが少なくありません.
報道の件は現在ステージ4ですが,見落としがなければ手術可能なステージだったできた可能性があった事案のようで,1500万円となったのでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2020-05-27 15:21 | 医療事故・医療裁判