弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

腹腔鏡下腎摘出手術で腹腔動脈と上腸間膜動脈を切断し死亡させた事案で賠市が償金2400万円を支払う(報道)

共同通信「手術で動脈を誤切断、女性死亡」(2020年6月8日)は次のとおり報じました.

「北海道旭川市の市立旭川病院で2018年7月、慢性腎不全の70代女性の腎臓摘出手術で、執刀医が動脈を誤って切断し、女性が死亡していたことが8日、分かった。市は過失を認め、遺族に賠償金2400万円を支払う。
 同病院によると、執刀医は腹腔鏡を使って女性の左腎臓を摘出する際、腎動脈と誤って、腹腔動脈と上腸間膜動脈を切断。その後、女性は容体が急変し、2日後に急性肝不全で死亡した。

 また、18年9月には同病院に入院していた統合失調症の40代女性が、病室で電動ベッドのコードを首に巻き付け自殺していたことも判明。同病院は過失を認め、遺族に1600万円を賠償する。」


報道の件は私が担当したものではありません.
腹腔鏡下腎摘出手術で腹腔動脈と上腸間膜動脈を切断した事案ですので,過失はあるでしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2020-06-08 15:15 | 医療事故・医療裁判