《屋根の上の牡牛Op.58》
ブラジルのメロディが用いられ(「詰め込まれ」と言ったほうが正確かもしれません),「屋根の上の牡牛」という酒場にあつまる風変わりな人を描写した,にぎやかな曲です.調性の異なる音楽を同時に演奏するのは,同氏の得意な手法です.
カフェのざわめきを聞きながらほうが勉強,仕事がはかどるという人がいます.この作品は,そのようなざわめきを音楽にしたような感じです.
ダリユス・ミヨー氏は,大好きなチャーリー・チャップリン氏の無声映画のために勝手に《ヴァイオリンとピアノのためのシネマ[幻想曲》を作曲し,同氏に楽譜を送ろうとします.ジャン・コクトー氏は,それをおしとどめ,同氏シナリオのバレエの音楽としてこの曲を使うことを提案し,同意を得ました.このようにして,バレエ音楽《屋根の上の牡牛》ができました.
ジョルジュ・オーリック氏の《さらばニューヨーク》,フランシス・プーランク氏の《円窓》,エリック・サティ氏の《組み立てられた3つの小品》とともに1920年に初演されました.
ダリウス・ミヨー氏指揮シャンゼリゼ劇場管弦楽団のLPがCDになって復活しています.
谷直樹
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