《フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K. 299 (297c)》
フランスのド・ギーヌ公爵がフルートを,その令嬢がハープを担当し,結婚式で演奏するために,同公爵の依頼により作曲されたものです.モーツァルト氏は,フルートとハープが好きで作曲したわけではなかったのです.日々の糧を得るために作曲したのです.ド・ギーヌ公爵は謝礼を払わなかったというオチがあります.
ジャン=ピエール・ランパル氏,リリー・ラスキーヌ氏,ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管管弦楽団の演奏がフランス風で,明るく華やかなこの曲にぴったりです.私は1969年にLPで聴きました.それから50年以上たった今でも,これがこの曲の最上の演奏と思っています.
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)、リリー・ラスキーヌ(ハープ)、ジャン=フランソワ・パイヤール指揮パイヤール室内管弦楽団盤 1963年録音
ピリオド楽器では吉野直子氏らの演奏がよいです。
ローベルト・ヴォルフ(フラウト・トラヴェルソ)、吉野直子(ハープ)、コラウス・アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス盤 1999年録音
谷直樹
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