《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言(1610年5月14日)》
ルーベンス氏は,王侯貴族らから大量の作品を受注し,弟子を使って,高い水準で手早く多くの作品を仕上げていますが,とくに《マリー・ド・メディシスの生涯》は重要です.
《マリー・ド・メディシスの生涯》の中心をなすのが,《アンリ4世の神格化とマリー・ド・メディシスの摂政宣言(1610年5月14日)》です.
左側に暗殺された良王アンリ4世の神格化,右側に 8歳の子ルイ13世即位とメディチ家のマリー・ド・メディシス氏の摂政宣言が描かれています.
「Le roi est mort!, Vive le roi!」(王は死んだ,新しい王様万歳)の場面に,女神ベローナ,女神ミネルヴァらが登場しています.
これを見るためには,ルーヴル美術館リシュリュー翼の「メディシスの間」 (la Galerie Médicis)に行く必要があります.ルーヴル美術館は7月6日より開館しますが,来館は日時指定予約制で、マスク着用が義務付けられています.しかし,世界保健機関は,26日現在の死者は48万4236人ですが,新型コロナウイルス感染第2波でさらに数百万人規模が死亡する事態もあり得るとの見方を示していますので,私は,ワクチン,特効薬が開発されるまでどこにも行きません.安全に旅行できる日が来ることを願っています.
2019年4月にノートルダム大聖堂の火災がありましたが,見ておきたいものは先送りせず,見に行くべきだったと思いました.
谷直樹
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