《運命》または《三等船室》

《運命》（《三等船室》とも呼ばれます．）は，アルフレッド・スティーグリッツ（Alfred Stieglitz）氏が1907年に撮影し1915年に発表した写真です.写真におけるキュビスムと言われる作品です.
富裕な同氏は，『カメラ・ワーク』を創刊し，プリントで加工するやりかたに反対し，ストレートフォトグラフィを確立しました．5番街291でギャラリー「２９１」を開き，パブロ・ピカソ氏やアンリ・マティス氏などの作品をアメリカに紹介しました.
若い写真家と交流し，自身の写真のスタイルを変化させていきました．
1946年7月13日に脳卒中のため82歳で亡くなるときも，愛人と妻が病室で鉢合わせしました．破天荒な生き方をした人ですが，写真はまっとうです．近代写真の父と言われています．

谷直樹

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