弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

看護師がたん吸引の際一時的に外した人工呼吸器の再装着を誤り筋萎縮性側索硬化症患者を死亡させたとして告訴される(報道)

時事通信「人工呼吸器外れALS患者死亡 遺族が看護師らに告訴状―鹿児島」(2020年8月4日)は次のとおり報じました.


「鹿児島市の田上記念病院で昨年6月、筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者=当時(67)=が亡くなったのは、人工呼吸器を外すなど看護師の操作ミスが原因だとして、女性の遺族が4日、業務上過失致死容疑で看護師や看護部長、主治医の院長兼理事長の3人に対する告訴状を鹿児島県警に提出したと明らかにした。
 告訴状によると、昨年5月23日、同病院に入院していた女性の人工呼吸器が約1時間外れたままになる医療事故が発生。同6月13日、低酸素脳症で死亡した。
 オンラインで記者会見した弁護士や遺族は、担当看護師がたん吸引の際、呼吸器を外すなどの誤った操作方法を日常的に繰り返し、再接続の際も確認を怠ったと主張。警報音が鳴っても聞こえづらい設定で、ナースコールも正常に作動しなかったと指摘した。
 同病院の院長兼理事長の話 刑事告訴の詳細を把握していないのでコメントは控えるが、患者が亡くなったことは事実。今後とも真摯(しんし)に対応していく。 」


報道の件は私が担当したものではありません.
たん吸引の際呼吸器を一時的に外し,再装着を誤り,警報音に気づかず,患者を死なせたというのは,告訴内容のようです.
検察の対応に注目したいと思います.

谷直樹

ブログランキングに参加しています.クリックをお願いします!
  ↓
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ
にほんブログ村 士業ブログ 弁護士へ



by medical-law | 2020-08-05 09:59 | 医療事故・医療裁判