《アラクネの寓話》
女神パラス・アテナに織物勝負を挑むアラクネが前景に描かれています.
その構図は,ミケランジェリ氏によるシステーナ礼拝堂の天井画と同じです.
後景には,パラス・アテナの父ゼウスがフェニキアの王女エウロペを連れ去る場面のタピストリーが描かれています.アラクネがパラス・アテナの怒りをかったタピストリーです.これは,ティツィアーノ氏の《エウロペの略奪》をルーベンス氏が模写したものを参考にしていると言われています.
前景と後景は時間が違うのです.仔細に見ると,いわくのあるものも描かれています.
ベラスケス氏晩年の傑作です.
谷直樹
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