《ブレダの開城》
ネーデルラント連邦共和国のブレダ守備隊指揮官ユスティヌス・ファン・ナッサウ氏が,1625年,スペイン軍の司令官アンブロジオ・スピノラ氏に城門の鍵を渡す場面が描かれています.スピノラ氏はナッサウ氏敵の肩に手をおき敬意と親愛の情を示しています.
ベラスケス氏は,イタリア旅行の際にスピノラ氏と親しくなり同氏の名誉回復のために,同氏の死後に描いたものです.スペインが戦争法を尊重し,敗北者を慈悲と寛大さで扱ったことをアピールする目的にも合致しました.
スピノラ氏から直接聴いた話をもとにしていますので,細部まで正確で,写実的です.スピノラ氏が降りた馬まで描かれています.
その表現力と説得力において,《ブレダの開城》はやはり名画です.
谷直樹
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