弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

市民病院,出血性ショックで患者が翌日に死亡した事案で2327万円支払へ(報道)

毎日新聞「稲沢市民病院、医療ミスで患者死亡 市が賠償金支払い、遺族と合意 愛知」(2020年11月30日 )は,次のとおり報じました.

「愛知県の稲沢市民病院は30日、医療ミスで患者が死亡し、賠償金計2327万円を支払うことで遺族と合意したと発表した。議案を7日開会の市議会12月定例会に提出する。同病院は遺族が望んでいないとして患者の年齢や性別、病状、手術内容などを明かしておらず、「議会でも説明しない」としている。
 同病院によると2018年春ごろ、外来受診した患者を手術した際、止血がうまくいかず大量出血し、出血性ショックで翌日に死亡した。病院側は事故調査委員会を設けて原因を分析し、19年12月に厚生労働省指定の第三者機関「医療事故調査・支援センター」に報告書を提出した。
 加藤健司院長は「事故を起こさないよう医療安全に取り組みたい」と話した。【川瀬慎一朗】」


上記報道の件は,私が担当したものではありません.
法律事務所に相談がくる術中,術後の出血性ショックによる死亡の事案は,通常の注意義務を尽くせば回避可能な場合も少なくありません.
報道の件手術翌日の死亡ですから,経過を観察し出血徴候が見られた時点で適切に対応していれば死亡を回避できた事案でしょう.

谷直樹

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by medical-law | 2020-12-01 02:12 | 医療事故・医療裁判