ポリファーマシー対策
ポリファーマシーは,単に服用する薬剤数が多いことではなく,それに関連して薬物有害事象のリスク増加,服薬過誤,服薬アドヒアランス低下等の問題につながる状態です.
6種類以上処方されている場合はポリファーマシーのハイリスクとされていますが,慢性疾患を合併している高齢者では,6種類以上処方されていることも少なくないようです.
ポリファーマシーのために生じる有害事象に対応するために,さらに薬剤を処方投与する薬剤カスケードが生じることもあります.
一方では過量に投与されている状態が続くことがあり,他方では必要な薬が投与されていないことも起きまています.
このような事態は,お薬手帳を活用し処方薬の全体を把握し,とくに高齢者について,診療の臨床の現場で,問診,検査により診断治療が適正に行われていれば,回避できる例もあると思います.
高齢者に特化した臨床試験が行われることは少なく,主に若年者を対象に行われた臨床試験の結果で有効性と有害副作用が判断され,投与量,投与方法が亡からずしも高齢者に適しているとは言えない場合があることを認識する必要があつと思います.
日本老年医学会「高齢者の安全な薬物療法ガイドライン2015」,厚生労働省「高齢者の医薬品適正使用の指 針総論編」が出ています.
ガイドライン,指針に従って,ポリファーマシー対策を適正に行う注意義務を怠った場合には,医療過誤となる場合もあると思います.
適正実効的なポリファーマシー対策がなされることを期待します.
谷直樹
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