《ヴァイオリン・ソナタト短調 「捨てられたディド」Op. 1-10》
ウェルギリウス氏の叙事詩 『アエネーイス』に基づいています.
『アエネーイス』はローマ建国の英雄アエネーアースの物語です.
「捨てられたディド」は,トロイアのアエネーアース王子は,カルタゴに身を寄せますが,トロイア再興の志を思い出し,カルタゴのディードー女王を棄てイタリアに旅立ち,ディードー女王は宮殿に火を放ち自死するところを切り取っています.後のカルタゴとコーマの戦争は,この遺恨なのでしょうか.
第1楽章は蜜月の時期,第2楽章は火を放ち自殺する場面,第3楽章は挽歌です.
各楽章は変化に富み,美しい旋律が心地よい曲です.
谷直樹
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