弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

桜井龍子元最高裁判事のインタビュー,内部登用による女性判事がいまだに実現していないのが一番残念

東京新聞に,桜井龍子元最高裁判事のインタビューが掲載されています.
桜井龍子元最高裁判事は,インタビューに答え,「日本の人口構成と同様、最高裁の判事は、男女半々であるのが理想です。当面は30%が現実的な目標。つまり、15人の判事のうち5人は女性で占めるべきだと思っています。 」「最高裁も、女性判事が少ない現状に問題意識はあると思いますが、最高裁だけで判断できる裁判官枠、いわゆる内部登用による女性判事がいまだに実現していないのが一番残念です。諸外国を見ると、女性登用は公的部門が率先して進めています。任命権を持つ内閣も、各母体から推薦された候補者の中にしかるべき女性がいれば、優先して選んでいただくことが望まれます。」と述べています.

宮崎裕子最高裁判事は弁護士枠,岡村和美最高裁判事は検察官枠です.
綿引万里子氏は名古屋高裁長官で定年を迎えましたが,最高裁判事になってもよかったと思います.

「性差によって判決の判断が変わるとは思いませんが、性差別に根ざした事案では、判断基準の違いが出ると感じたことがあります。それが、妊娠後に降格されるなど不利益な扱いを受けるマタハラや、セクハラの訴訟を担当した時。私の専門分野でもあったので丁寧に審理し、高裁の判決をひっくり返し、女性の雇用環境にプラスになる判決を出すことができました。
 2015年の夫婦別姓訴訟も、男女による判断の違いがありました。夫婦が同じ姓を名乗ると定めた民法750条の規定について、女性3人は「違憲」でまとまり、男性のうち2人も違憲の判断でしたが、他の10人の男性を納得させるような理論が展開できず、反論の形で少数意見をつけるほかありませんでした。 」


谷直樹

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by medical-law | 2021-03-05 16:23 | 司法