無痛分娩事故の被害者遺族のコメント ～ 再度の不起訴は不当です

大阪地方検察庁が再度不起訴とした件で， 被害者遺族・告訴人は次のコメントを発表しました.

「無痛分娩事故の被害者遺族のコメント　～　再度の不起訴は不当です

大阪第４検察審査会は，杜撰な無痛分娩で人命が失われた本件について，令和元年１０月に「不起訴不当」と議決し，それを受けて，大阪地方検察庁は，再捜査を行っていました。
ところが，大阪検察庁は，令和３年３月１６日，再度不起訴としました。
しかし，検察審査会の判断は一般国民の感覚を示すものであり，「不起訴不当」の議決は尊重されるべきです。再び不起訴としたことは，国民の感覚から乖離し，不当です。

大阪検察庁は，本件について起訴するに足る証拠が不足している，と言っています。
しかし，それは，本件で患者の観察がほとんど行われず，記録が乏しいためです。杜撰な医療と乏しい記録ゆえに不起訴としたことは，納得できません。

検察官は，社会の利益を守る代表者として，犯罪被害者の気持ちに寄り添い，捜査や裁判を通じて事件の真相を明らかにし，犯罪者が適切に罰せられるよう社会正義の実現を目指すのが本分のはずです。再度の不起訴は，検察官の本分を見失うものであり，不当です。
以　上」

谷直樹

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