弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

患者の権利オンブズマン東京総会を開催しました

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2020年3月に予定され,新型コロナウイルス感染拡大防止のため延期されていた患者の権利オンブズマン東京の総会を,先週,ズームで開催しました.
議案書の内容と一部抜粋してご紹介します.

「第1 現状

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は,2019年12月に,中国武漢市で第1例目の感染者が報告され,日本では,2020年1月15日に最初の感染者が確認されました。
パンデミックが続き,緊急事態宣言が発せられ都区内の施設の利用が制限されています。
当会の相談事業は面談の方法で行ってきたことから,2020年3月4日以降感染防止のため休止を余儀なくされました。時々ですが,当会の相談活動再開を望む電話がありました。
相談事業が休止したため,同行支援,調査勧告の申込みもなく行われていません。ニュースレター発行も休止しています。
小冊子「より良い医療を受けるために」の発行も延期されました。
当会の活動の大半がこのように休止状態のため,2020年以降の費用は最小限に抑えられています。そのため会員に対する会費請求は行っていません。
そのような状況でも,当会は,患者の権利法をつくる会等と共同して意見書を発表し,東京都の審議会に継続的に参加し意見を述べてきました。
幹事会はズームで開催してきました。なお法律専門相談員にとってはズーム幹事会のほうが参加しやすいことがわかりました。

第2 展望

新型コロナウイルス感染症時代における活動を探っていきたいと考えます。

1 相談事業

新型コロナウイルスのワクチン接種が進んできましたが,他方で変異種が出現し,ワクチンの効力が次第に低下することも分かってきました。現状が短期間のうちに劇的に変化すると考えることはできません。
そこで,新型コロナウイルス感染症の終息を待つのではなく,面談以外の方法による相談を始めたいと考えています。まずは,メール,郵便による相談受付を行い,相談が適切有用と考えられるものについては書面での助言を行う方向で具体的な方法検討を始めたいと思います。
メール,郵便による相談受付と書面による助言は,面談相談ものとは質的に異なりますが,他方で地域を限定しない,というメリットもあります。

2 広報事業

小冊子「より良い医療を受けるために」については,発刊しても,人との接触を極力避けつつ配布するのは難しいことから,取りやめとします。その代わり,「より良い医療を受けるために」の内容について,当会のサイトで閲覧できるようにしていきたいと考えています。

3 編集事業

会員には,休止している紙のニュースレターに代わるもの(メール等)を検討します。
当会のサイトでの情報発信を考えています。そのための方法・システムの検討を行います。」


上記の活動方針が採択されました.
決算が承認され,予算も10万円増額のうえ採択されました.
人事案も採択され,私が引き続き幹事長をつとめることになりました.

谷直樹

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by medical-law | 2021-10-13 06:41 | オンブズマン