弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

0歳児の小指先端(1~2ミリ)を切断する医療事故(報道)

神戸新聞「0歳児の小指先端を切断する医療事故 神戸・中央市民病院」(2021年12月27日)は以下のとおり報じました.

 「神戸市民病院機構は27日、市立医療センター中央市民病院(同市中央区)で0歳児の右手小指の先端(1~2ミリ)をはさみで切断する医療事故があったと発表した。すぐに止血して縫合し、大きな後遺症はないとしている。
 同病院によると、0歳児は9月、髄膜炎の疑いで救急外来を受診。右手甲に刺した点滴の針を固定するため、職員が透明で四角いシール状の「ドレッシング材」を貼り付けた。小児用で大きく、指に掛からないようはさみでカットしたところ、誤って小指先の皮膚などを切った。すぐに処置し、家族にも謝罪。現在も経過観察中という。

 また同市立西神戸医療センター(同市西区)では、前立腺がん治療の生体検査で事故が発生。7月、針で採取した70代男性患者の前立腺組織を、医師らが別の患者の名前が書かれた瓶に入れた。その後ミスに気付き、70代の患者に謝罪後、その日のうちに再度局所麻酔を打って組織を採った。治療などに影響はなかったという。(初鹿野俊)」


上記報道の件は私が担当したものではありません.
看護師の不注意による事故と考えられます.
後遺症非該当でも,指が短くなったとすれば,神戸市に賠償責任は生じると考えられます.

谷直樹

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by medical-law | 2021-12-31 16:38 | 医療事故・医療裁判