《ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124》
「僕らは一度、二人でコンサートに出かけたことがあった。リストのピアノ協奏曲を聴きに行ったのだ。島本さんが電話をかけてきて、もし時間があったら一緒に聴きにいかないかと僕を誘った。演奏者は南米出身の有名なピアニストだった。」
村上春樹氏の『国境の南、太陽の西』の一節です.
彼女の父親のレコード・コレクションにあったのは、おそらくアルフレッド・ブレンデル氏の1958年録音のレコードでしょう.レコードジャケットはシャンデリアのまばゆい演奏会場の写真でした.
南米出身の有名なピアニストといえば、チリ出身のクラウディオ・アラウ氏、アルゼンチン出身のダニエル・バレンボイム氏とマルタ・アルゲリッチ氏、ブラジル出身のネルソン・フレイレ氏でしょう.クラウディオ・アラウ氏はフランツ・リスト氏の弟子です.ネルソン・フレイレ氏はフランツ・リスト氏の曾孫弟子です.
フランツ・リスト氏の《ピアノ協奏曲第1番 変ホ長調 S.124》は華麗なテクニックに耳を奪われがちですが重厚さもあり、素晴らしい曲です.
ベアトリス・ベリュ、ジュリアン・マスモンデ指揮チェコ・ナショナル交響楽団盤 2017年録音
ナレ・アルガマニヤン、アラン・アルティノグル指揮ベルリン放送交響楽団盤 2012年録音
スティーヴン・ハフ、アンドルー・リットン指揮ベルゲン・フィルハーモニー管弦楽団盤 2011年録音
ダニエル・バレンボイム、ピエール・ブーレーズ指揮シュターツカペレ・ベルリン盤
2011年録音
ネルソン・フレイレ、ミシェル・プラッソン指揮ドレスデン・フィルハーモニー管弦楽団盤 1994年録音
クラウディオ・アラウ、サー・コリン・デイヴィス指揮ロンドン交響楽団盤 1979年録音
アルフレッド・ブレンデル、ミヒャエル・ギーレン指揮ウィーン交響楽団盤 1958年録音
谷直樹
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