弁護士谷直樹/医療事件のみを取り扱う法律事務所のブログ

メッシュによるヘルニア修復手術でメッシュの措置が不十分だったため再手術(報道)

神戸新聞「鼠径ヘルニア手術で医療ミス 穴ふさぐ措置不十分で再手術 はりま姫路総合医療センター」(2022年8月23日)は、次のとおり報じました.

「兵庫県は23日、姫路市の県立はりま姫路総合医療センターで70代男性に行われた鼠径ヘルニア(脱腸)の手術で医療ミスがあった、と発表した。鼠径ヘルニアで開いた穴を医療用合成繊維(メッシュ)で覆う際にふさぎ切れておらず、再発した。男性は再手術を受けて既に退院し、後遺症はない。

 県によると6月14日、同センターの外科医が切開手術を実施。腸が出っ張って開いた穴をふさぐメッシュの措置が不十分だったという。医師は措置した部位を触って確認する決まりだったが、失念して怠った。翌15日に鼠径ヘルニアが再び確認され、再手術が行われた。」


上記報道の件は、私が担当したものではありません.
鼠径ヘルニア修復手術には、一般にメッシュ法が行われます.メッシュ法には、 Plug 法、Bilayer 法、 Kugel 法等がありますが、術者が慣れた方法で行われます.ヘルニアの穴をメッシュでふさぎ、蓋をするわけですが、上記報道の件はその措置が不十分だったわけで、基本的なミスといえます.

谷直樹

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by medical-law | 2022-08-25 00:22 | 医療事故・医療裁判